ALPHA WOOL JACKET 2023 |atelierBluebottle

ALPHA WOOL JACKET 2023(アルファウールジャケット)

*こちらの商品はALPHAインサレーションではなくインナーに高性能素材ALPHA WOOL DIRECTを用いた2層素材です。
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ウィンターハイクジャケット出来上がりました

ネオウールパンツを作る際に

これのトップスがあれば良いのに
そう思い続けたものがかたちになりました
 
なぜこれを作ることになったのか?
それはPORATEC ALPHAとの
出会いが大きかったです
 
僕はここ数年、遡ってみると2016年から
モンテインのアノラックを愛用しています

10年ほど前に個人輸入したモンテイン

 
今年で丸5年!
目まぐるしく新しい物が開発される昨今
その中で5年も着続けるなんてすごいと思いませんか?
もったいないから大切にしていたわけでもなく
これを超える物がないから着続けてきたのです

 

なぜか?
それは裏地に使われているPOLARTEC ALPHAが凄いのです
 
最近では同じような物が販売されていますが
僕の知る限りモンテインのこれが元じゃないかと思います。
 
当時日本では取り扱いがなかった様な?
イギリスから個人輸入で購入しました
 
当時の記憶は曖昧なのですが
ALPHAがすごいとか
誰かが言ってた記憶もないですし
 
当時はプリマロフトの様な
化繊のインサレーションが主流だった様な?
あれは暖かいけど行動中は蒸れるんですよね
それに着膨れる感もなんだか、、
そこでPOLARTE ALPHAを使用したこのアノラックを
半信半疑で購入したのだと思います
 
それが今年で5年
僕のスノーハイクには無くてはならない存在になったのです

こちらはALPHA WOOL DIRECTを用いた弊社ALPHA WOOL JACKET。 目で確認できるこの暖かさ!口元は吐息で凍らないようにトリコットを使用。

 
ちなみに
 
POLARTEC ALPHAとは
以下POLARTEC社から頂いた資料をコピペしております
 

Polartec® Alpha

Polartec® Alphaは、最新のインサレーション素材です。 旧来のダウン、及び化繊中綿の欠点を克服しました。 軽量、通気性、快適性、保温性に優れ、ユーザーのあらゆる活動状況で使用可能なインサレーショ ン素材です。

Polartec® Alphaの誕生
「Alpha」は本来、米軍特殊行動部隊のコードネームです。 以前より米軍ではインサレーション素材として、ダウン素材の代わりに化繊中綿を使用していました。 ダウン素材は、縫製段階で制約が多く、また、濡れるとロ フトが減少し、保温性が低下するというデメリットがありましたが、化繊中綿の使用で縫製もしやすくなり、濡れへの耐久性も改善されました。 しかし、ダウン素材は勿論、化繊中綿にしても中の繊維が外へ噴き出さないように高密度の表地、裏地を使用しなければなりません。 ゆえに素材の通気性が低く、米軍にとっては致命的なデメリットとなりました。 彼らの任務においては持久力が必要とされ、通気性が低ければ戦闘能力が弱まることを意味します。 ゆえに米軍特殊部隊と、Polartecは共同で新しい素材を開発致しました。化繊中綿と同様に軽量性、圧縮性、速乾性、保温性(濡れてる状態でも)に優れ、なお且つ非常に高い通気性 を有し、特殊な縫製技術を必要としないAlpha を開発しました。

30 年以上の開発力と高機能素材開発の豊富な経験を持つPolartec はレイヤリングシステムを活かし、 米軍の為にこの新しい高機能素材開発し、従来、現場の兵士たちを悩ませていた問題を解決することができ ました。

開発の過程で隊員たちはAlpha 及び他のインサレーション素材の実践服を着用し、実地で訓練にのぞみました。 自分の体温で着用衣服が乾くまで、長時間にわたり、フィールドを走ったり、山岳したり、水の中を泳いだ りといった過酷な訓練を繰り返しました。 結果、各素材の実践服の着用テストを試み、結果、通気性、軽量性、速乾性において優れたAlphaが選ばれました。 米軍でも新しい素材の誕生を歓迎し、「Alpha」と名付けました。

Polartec® Alpha とダウン及び化繊中綿との比較についてダウン及び化繊中綿では合わせて使用する表地、裏地の通気性が低いため「静態時の断熱素材」と定義し、 Polartec Alphaは非常に高い通気性を有するので「動態時の断熱素材」と定義しました。

「静態時の断熱素材」は、静態時、つまり運動量が少ない状況では、寒いときは勿論、多少蒸し暑くても着用可能です。しかし、ほとんどの場合、我々は活動をしており、極寒でない限り「動態時の断熱素材」Alphaの通気性が重要になります。

アウトドアシーンだけでなく、普段の歩行時においても暑くて発汗することはあります。 オフィスでも蒸し暑いと感じる事があり、適度な通気性は必要です。 「静態時の断熱素材」は保温性機能だけで総合的な快適性はありません。 「動態時の断熱素材」の考えの出発点は総合的な快適性です。 暖かいけど暑すぎない、衣服内環境をコントロールするには通気性が一番重要です。

Polartec® Alpha の特長

  •  軽く、暖かい。

  •  通気性に優れ、動態時、静態時でも利用可能。

  •  速乾性に優れ、濡れても保温性をキープします。

  •  あらゆるシーンで活用できます。通勤時、旅行時、アクテイブスポーツ時

  •  PolartecのWeather Protectionとの組み合わせも可能で防風、耐水、保温、通気性のある製品化が可能です。

  •  ファッション、カジュアル、アウトドアなど多岐にわたるデザインの製品化が可能。

  •  裏地、表地の選択範囲が広い。

  •  洗濯機使用可能。

  •  圧縮性があり、コンパクトで持ち運びしやすい。

    Polartec, LLC

 
とても読み応えがある内容です
残念なところを探すならば
軍需から開発がスタートと言うことくらい
 
難しい言葉や数値で見ても分かりにくいので
僕の5年間愛用した解釈、使用感で
この素材の素晴らしさを説明させてもらいますと
 
①軽い
②暖かい
③蒸れない
④扱いが楽
 
あれ?4つしかないww
でもこの4点がとても重要です
 
まずは①と②
軽くて暖かい
僕は自分で言うのも恥ずかしいですがまぁまぁ繊細です、、
昔はこの性格が嫌でしたが今ではこの性格だからこそ
ものづくりが出来ているのだと開き直っています!
でも神経質とは違いますからね!
 
肩こりを気にします
重い服はもちろんダメ
フードがある服も苦手
暑がりで寒がり
ただのわがまま?
ストレスを感じる服は着たくないですよね?
 
ハードシェルを着てALPHAと同じ暖かさを求める場合
一枚多く着ないといけない
それにハードシェルにストレッチ性がない場合は
動きづらい
そして肩がこるのです
 
ですがこの素材は軽く本当に暖かいのです
寒がりの僕でもこれを着て寒さを感じるシーンは
殆どと言って良いほど無かったです
これを着て寒さを感じるならもはやダウンの出番です
 
②蒸れない
とにかく汗抜けがいい
そして汗をかいても蒸れにくいです
もちろんベンチレーションと言う機能的要素もありますが
ものすごく不快になることがありません
暑くても服の中で汗がこもる様なことはありませんでした
まぁこの辺は個人差もあるでしょうけど
説明にもあった様に蒸れを最小限に抑えることが
この素材の大事な役目なのだと思います
 
③扱いが楽
これは買った後に気づくことが多いですがとても重要!
何が楽って普通に洗濯ができるところ
ハードシェルやダウンだって洗濯できるけど大変ですよね?
皆さんは良くご存知だと思いますが
氷点下でも動けば汗をかく
汗をかいたら洗濯したい
僕は毎回そのまま洗濯機にin
 
もちろん洗濯ネットには入れた方が良いですが
気を使わずそのまま洗濯できるのはとても楽なのです
楽って自由
 
本当はもっとたくさんあるのですが
とにかく軽くて暖かくて扱いが楽なのです!
 
POLARTECってすごいな〜なんて思っていたのですが
実はTシャツを作ってくれているsupernaturalのグループ会社の一つが
POLARTEC JAPANなのでした
 
そのことは知ってはいたものの僕らがその素材を使うイメージが持てなかったので
今まで接点がありませんでした
(ショールームは同じなのでいつも横目でチラチラしてましたw)
 
それが昨年ネオウールパンツを販売し
反響がとても良かったので
同じ様なアウターがあれば便利だなと思っていたのです
(パンツの開発段階から思っていましたが
そこまで手を広げるのが少し怖くもありました)
 
ただネオウールパンツに使用しているソフトシェルを
そのまま使うのでなく
ジャケットに見合う素材を使いたい
 
困ったな〜軽くて良い素材はないのか?
そこでピン!ときてしまったわけです
 
早速sn福原さんにお願いしてPOLARTECの方を紹介してもらったのが社長
僕らのやりたいことを丁寧に説明すると
徐々に打ち解け
色々と素材を見せてくれたのでした
 
パンツの表地をブラッシュアップするために
ネオシェルに目をつけ
ネオシェルのようなウインドシェルがPOLARTECにないかな?
そんなところからのスタートだったのですが
実はPOLARTEC ALPHAではネオシェルが異質な存在であって
布帛は基本的に扱ってないのでした
 
その事実を知った時は正直焦りました、、
僕らのもくろみが大気圏外に飛んでいったのですから
 
ですが
「こんなのもあるよ!」
そう言って見せてくれたのが
POLARTEC ALPHAにウールを混ぜた素材でした
「これは未だ世界中でどこも使ってないんだよ!」
(ウール33%ポリエステル63%ナイロン4%)
 
な、なんだこれは、、
僕の脳内でビビっと何かが繋がりました!
POLARTEC ALPHAにウールが混ざった物があったとは!
 
ALPHAの良いところとWOOLの良いところが混ざり合う
これをかたちにしたらきっと
いや、絶対
間違いなくいいものが作れる!
 
一つ疑問が湧いたのは
なぜこのようなすごい素材が世の中で使われていないのか?
もっと注目されても良いはずだと思いませんか?
 
その理由を色々調べてみたところ
(僕の憶測も含みます)
 
①価格がとても高い
(ポリ100%のALPHAの時点で裏地としては高価)
 
②生産にとても時間を要する
 
③作るのがとても難しい
 
これは大手になればなるほどハードルが高くなるのです
価格に対する分かりやすいメリットがあればまだしもなのでしょうけど
通常のALPHAでも充分なスペックがあり、一般的にウールが入っていることが
セールストークにはなりにくいのです
 
そして納期
これは大手の短いサイクルでの商品の回し方に合わない
通常のALPHAは約3ヶ月の納期ですが
ウールが入ると約半年の納期が掛かります
納期がかかると言うのは作るのがとても大変だと言うこと
継続的に安定した素材が必要な会社からすると
不安定な素材をリスクを背負って使う必要がないのです
 
だけど僕らのものづくりの仕方なら
そのリスクは関係ない!
本当にいいものが作れるなら
リスクを背負える!
僕の決断だけですからw
 
ちなみにALPHAはアメリカ製です
軍隊に供給する特殊な素材のため国外では生産していないそうです
よく目にするPOLARTECのフリースはほとんどが上海製
それもsnの母体であるSCTで生産しているのです
一度工場の写真を見せてもらったのですが
一昔前の中国工場をイメージしていたら
ヨーロッパの工場のようにとてもきれい
しかもとてつもなくデカイ!
 
写真には天井が見えないほどの高さまで積まれた生地
まるでXファイルのエンディングのあれみたいな大きさ!
 
snはそんな大きい会社を母体に持ち
そんな会社が僕らの製品を作ってくれている
大量生産の弊害を常に吠えていますが
ここまできれいに管理された工場で生産されているのは
それはそれとして間違ってはいない気がしてきました

今回のALPHA WOOL JAKETは中国製だけど
工場製品だけど
間違いなく良いものが出来上がった!
そう皆さんへきちんと説明したかったのです
 
ここまでだいぶ長くなってしまいましたね、、
 
最後はALPHAと合わせる表の生地
これはとNEO WOOL PANTS同じものを使っています
NEO WOOL PANTSでの説明と重なるので
詳細は割愛しますが
ナイロン100%
2.5レイヤー
耐水圧20,000mm
透湿20,000g/sm
*2023商品から同じスペックを持ちながら、毛玉や引っ掛けが起こりにくい
素材に変更しています。
*2023よりポケット内 トリコット→ALPHAWOOLに変更。

 
ウールパンツのために探し始めた生地ですが
最終的にこのジャケットを作るためにこれに決めたのです
 
モンテインのアノラックは表地がPERTEX QUANTUMAIRで
比較的薄めの生地のため風が強いと冷気が入り込む感じがあり
ストレッチ性も全くないので
(脱ぎ着が大変)
もう少し生地が厚くストレッチが効いていれば
最高なのにと感じていました
 
それが今回の生地を使うことで透湿性は失わず
耐風性は上がり
さらにはストレッチ性が加わり
暖かさ快適さが増したのです

僕が使用した感想ですが
行動中はもちろんのこと
停滞している時も暖かさを維持してくれて
もっとも過酷な条件は
気温−1℃と寒くないのですが風速20m(飛ばされて流血しました)
僕の体感ではー12,3℃かな?それでも寒さは感じません
WOOLが入ったから?表の生地のせい?
全てを同じ条件下で比べることはできないけど
間違いなく暖かく快適になっています
それに長めの丈のおかげでお尻も暖かいのも大きいですね!

開閉はファスナー式を採用
春や秋、時期によっては脱ぎ着する場面が多いですからね
アノラックだとどうしても脱ぎ着が面倒なときがありますよね?
 
丈を長めにして
暖かさを重視しました
モンテインのそれはクライミング用なので
ハーネスと干渉しないためですが
これは氷の壁を登らない
スノーハイク用ですから!
 
裾も絞れるので下からの風にも強いです
ファスナーはビスロンを使う事で
手袋をしていてもスムーズに開閉してくれます
コイルに比べて凍りにくいです
それでも以前凍ったことがあったので比翼をつけて
雪が付着しないようにしています
もちろん保温性もUP

首周りの裏地はトリコットを使用し
素手のままでも暖かい様にしました
口元にALPHAを使うと
自分の息で凍ってしまうことがあるのです
首の立ち上がりを高くしているので
風が入りずらく暖かいです
(ここ結構こだわりました)
フードの裏地もALPHA WOOLですからもちろん暖かいです
フード調節はバネ式コードロックを使わず
引っ掛けるタイプのものにしました
なれないと少し固定しにくく感じるかもしれませんが
バネをおす必要がないので手袋したままでも操作が楽です


いくら通気性が良いとは言え生地だけでは限界がありますから
そこでフロントファスナーを逆開にして通気しやすく
さらに脇の下にはベンチレーションをつけました

ウールパンツの説明でも書きましたが
数値だけ見ると決して軽くありません
ミドルレイヤーが1枚付いていると思ってください!
そう思うと軽いと思います
 
それに不思議なことに
着ると実際の重量より重さを感じないのです
曖昧な表現で申し訳ないのですが
バックパックにも同じことが言えたりもします

 
いたずらに軽さを求めるのではなく
快適さとのバランスが大事だと思います
 
数値化はできませんし
曖昧ではありますが
そこには間違いなく軽さを感じる何かがあるのだと思います

今回からポケット内はトリコットではなくALPHA WOOLを使用。

 
寒がりな僕の意見を参考にしてもらえるならば
−10℃くらいなら問題ありません
もちろんそれ以上寒くても大丈夫ですが
体感温度には個人差があります
○○度まで大丈夫!
例え売るためとは言え
そんな無責任なことは言いたくありません
これを着て何度か歩けば
あなたにとってのベストなレイヤリングが
見つかると思います
 
言いたいことが多すぎて長くなってしまいました、、
ここまで読んでいただきありがとうございました!

ALPHA WOOL JAKET
 
新しい冬のウエアとして良いものができたと思います
皆さんに使っていただけると嬉しいです

サイズ : XS〜XL 5サイズ
       *モデル154cm女性 EBONY BLUE-XSサイズ着用
                                 ROSIN GREEN-Sサイズ着用
    モデル178㎝男性  CARAFE BROWN-Lサイズ着用
                               MINERAL-Lサイズ着用

*正確なサイズのご案内を心掛けておりますが、お手元にお届けする商品と
 表記寸法の間に多少の誤差が生じる場合がございます。

  
重量 : 570g(Sサイズ)

素材 : 表地-2.5レイヤーナイロン100%(日本製)
         裏地-ポリエステル63% ウール33% ナイロン4%(アメリカ製)

カラー : 写真上から
          JET BLACK(ジェットブラック)
          CARAFE BROQN(カラフェブラウン)
          ROJIN GREEN(ロジングリーン) 
          MINERAL(ミネラル)
          EBONY BLUE(エボニーブルー)
 

ジェットブラック

カラフェブラウン

ロジングリーン

ミネラル

エボニーブルー



生産国 : 中国

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